家庭菜園を始めて大体の人は害虫被害に悩まされることがあります。せっかく育てている所を虫の被害に遭うと株ごとダメになってしまったり成長が悪くなり大きく育たない事があります。
早期発見、早期対策が大事なので、出来る限り菜園の様子は見に行きましょう。
この記事では野菜を育てているけど害虫被害で悩んでいる、防虫対策を知りたい方に被害を最小限に抑える大事な事を紹介しています。
最後まで読めば事前に防虫対策を知り防虫被害を最小限に抑える事が出来ます。
せっかく野菜を育てているのに虫の被害で困る・・・
確かに何もしてないといつの間にか虫の被害に遭うんだよね。
だから早期発見、早期対策が大事なんだよ。
どうすればいいか分からないよ
虫の被害は完全に無くす事は出来ないけど最小限に抑える事はできるよ。大事な事があるよ。
家庭菜園での防虫対策 被害を最小限に抑える6つの大事な事
ではさっそく
家庭菜園での防虫対策 被害を最小限に抑える6つの大事な事
- こまめに株の状態を観察する
- マルチシートを使う
- 防虫ネットを使用する
- 防虫、殺虫剤を使用する
- 肥料を必要以上に与えない
- お酢をスプレー散布する
こまめに株の状態を観察する
家庭菜園ですとこのこまめな観察が大事になってきます。しかし日中はお仕事で帰りは遅くなかなかこまめには観察できないと思います。
そこは頑張って帰宅したら5分でもいいので大事な苗、野菜たちをチェックしましょう。暗いときはヘッドライトをつけましょう。
チェックするポイントは葉の表と裏をよく観察してください。イモムシ類が葉をカジカジしてませんか?
いたらその場でイモムシさんには退場していただきましょう。これを逃すと1日でも結構な範囲を食べられてしまいます。
触るのに抵抗がある方は割り箸を使うと良いですよ。(実際かなり小さいので割り箸を使ったほうが楽です。)
葉の裏に小さい卵がきれいに並んで付いていませんか?
これも蝶々、蛾などの卵です。見つけ次第取り除きましょう。
定植したばかりの苗が根元から切れて不自然に倒れてないですか?
これは見ただけでは分からないことがあります。この状態はネキリムシというイモムシが食いちぎった跡です。
日中は土の中に潜んでいて夜になるもぞもぞと出てきて苗の根元から食べていきます。
この状態になっていたら根元付近5cm位を少しずつ割り箸や小クマデで掘ってみて下さい。大体の確率ででてきます。これを放置すると次々と苗をやられます。
マルチシートを使う
マルチシートの中でもシルバーマルチが良いですよ。アブラムシやコナジラミなどの害虫はキラキラ光るものを嫌うので抑制することが出来ます。
マルチシートの上は土やごみはきれいに取り除きましょう。土で覆われてしまうと効果が減少してしまいます。
防虫ネットを使用する
防虫ネットでトンネルを掛けることで飛来してくる虫の被害を防ぎます。直接防虫ネットを掛けるのでこれが一番効果があるかと思います。ただ野菜が大きく育ってきたら外す必要があります。
おすすめの防虫ネットは網目が何種類かありますが1mm以下で銀色の糸が入っているものです。この銀色の糸がアブラムシ、アザミウマなどの害虫を遠ざけます。
家庭菜園で初心者におすすめの防虫ネット・遮光ネットのかけ方の記事で紹介しています。
おすすめの防虫ネットなどを「あわせて読みたい」春夏野菜の準備を始めるならまずはこちらの記事を読んでみて下さい。おすすめの春夏野菜を紹介しています。
防虫、殺虫剤を使用する
前提として防虫、殺虫剤の使用は人それぞれなので個人の判断、責任でお願いします。
防虫、殺虫剤は色々な種類、タイプがあります。害虫の被害に遭う前に使用するものと被害に遭った時に使用するものがあります。
錠剤タイプ、ペレットタイプ、液体希釈タイプ、スプレータイプなどです。
基本的には被害に遭う前に使用するのがいいかと思います。
せっかく植えた苗がある日、
あれ?苗が根元からちぎれてるよ!
やられた!
・・・ネキリムシだ!
この記事を読んでいる皆さん、誰もが一度は経験あるかと思います。特に露地栽培でネキリムシ被害が多いです。。普段は土の中に潜んでいて夜のうちに出てきて苗の根元から食べてしまいます。
この被害に遭う前に苗を定植する時に苗を食べられないようにネキリムシ(土の中に潜んでいる幼虫)対策をします。貴重な苗をやられてしまうとショックはでかいです。ひどいともう苗が売ってないという事もあります。
私の愛用品です。苗の定植する時に植える穴に適量混ぜます。1回使用のみです。
苗が成長してきて株がだんだん大きくなってきても害虫の被害はなくなりません。ここから大事なのは予防です。ほっとくと蝶、蛾の飛来で卵を産み付けられ孵化して幼虫が食い荒らします。また幼虫だけではなくアブラムシの被害もあります。
よく観察する事が大事ですがなかなか時間がない場合は農薬に頼るのもありかと思います。
そんなときは予防と殺虫を兼ねたスプレーがおすすめです。
私が使用しているスプレーです。ある程度株が成長してきたらこのスプレータイプ。予防と殺虫を兼ねています。サッと吹きかけるだけなので時間はかかりませんよ。
肥料を必要以上に与えない
肥料を必要以上に与えると虫が寄り付きやすくなります。それは肥料に含まれるチッソ成分に虫が寄り付くとされています。
ならチッソが入ってない肥料を入れれば良いのでは?と思いますが野菜に成長に欠かせない成分はチッソ、リン酸、カリです。
家庭菜園では8-8-8というバランスのいい成分配合チッソ8,リン酸8,カリ8がいいでしょう。
大事な事は与えすぎないという事です。
成長が遅い、早く大きく成長させたいと肥料を多く与えてしまったり、こまめに与えてしまったりしないようにしましょう。
お酢をスプレー散布する
料理に使うお酢を水で薄めたものをスプレーで散布する方法です。お酢の成分で殺虫、殺菌効果があります。
薄めたり面倒な場合は市販品のアース製薬のやさお酢か住友化学園芸のピュアベニカがお手軽です。スプレータイプになっているので希釈する事なくそのまま使えます。しかも100%食用の酢で作られています。この2つは「特定農薬」といって農薬の一種ですが農作物、人体、動植物に害はないことが証明されている原材料を使用している農薬である。とされています。
特定農薬は、改正農薬取締法第2条第1項において「その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬」と定義付けられています。
農林水産省 改正農薬取締法第2条第1項より引用
住友化学園芸のピュアベニカ。
まとめ
家庭菜園での防虫対策 被害を最小限に抑える6つの大事な事を紹介してきました。
おさらいですが
- こまめに株の状態を観察する
- マルチシートを使う
- 防虫ネットを使用する
- 防虫、殺虫剤を使用する
- 肥料を必要以上に与えない
- お酢をスプレー散布する
この中で特に私が大事だと思うことはこまめに株の状態を観察する事だと思います。
可能な限り畑に出て様子を見てみましょう。特に葉野菜は害虫の被害に遭うとあっという間に増殖して被害が拡大してしまいます。
なかなか様子を見に行けない方は農薬に頼るのもいいかと思います。取扱説明書、注意事項をよく読み適切に使用すれば安心して食べることができます。
家庭菜園は病害虫の被害に遭うのは避けられません。少しでも被害を抑えられるように行動しましょう。
家庭菜園を楽しんでください。
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