家庭菜園で人気のあるとうもろこしを育てる方も多いですね。
育て方は色々ありますがなかなか思うようにうまく育てられなく困っている方や様々な被害に遭うことがあります。また育てている過程でこれはどうするの?という疑問が出てきたりします。
とうもろこし栽培―これをやると失敗しない5つのポイント
- 早い時期から種まきする
- 苗の植え付け前にやる事
- 苗を植え付けたらやる事
- 人工授粉のタイミングとポイント
- 1株に1つの果実を育てる
早い時期から種まきする
とうもろこしの種まきの時期は早い時期で2月の下旬から始める方もいます。種まきといっても畑には直接まかないで連結ポッドなどで育苗管理していきます。
この早い時期から種まきするのはとうもろこしの天敵であるアワノメイガの被害に遭わないように早めに種まきをしてはやく収穫出来るようにするためです。
地域によってですがアワノメイガの発生してくる時期は6月以降8月頃までです。
成虫が飛来してきてとうもろこしの葉や茎に卵を産み付け幼虫は葉や茎を通り雄穂にたどり着き食害する。そして果実が出来始めると果実の中に入り込み食害します。
6月までに収穫できるようにするには早生タイプで収穫までが75日前後の品種や中生タイプで収穫までが85日前後の品種を選びましょう。
しかし2月下旬はまだとても寒い時期で畑に種をまいても発芽はしません。発芽地温の25℃以上を保つのは畑では無理があります。
このまだ寒い時期から種まきするには条件があります。
まず畑に直に種まきはしません。連結ポットなどに種をまき温度管理ができる環境で育苗することです。
この育苗で温度管理ができる環境がない場合は2月下旬の早い時期から種まきをするのはやめておいた方が良いです。
畑に直接種まきする場合は3月下旬以降から始めた方が良いです。正直この時期から種まきをしても収穫は6月を過ぎると思います。
絶対にやっておいた方がいいことは
この時期はまだ寒い時期なのでマルチシートを使い、種をまいたら不織布をべた掛けしてトンネルを作り防虫ネットを掛けて下さいね。
早く種まきするのはアワノメイガの被害に遭わないようにするためです。このやり方をしないと育たないという事ではありません。少し気温が上がってくる4月、5月から種まきしてもとうもろこしは大きく成長してくれます。
苗を植え付ける前にやる事(ネキリムシ対策)
土作りができて苗の準備ができて早く植え付けしたいと思いますがまだ小さい苗は植え付け後に土の中に潜むネキリムシの被害に遭うことがあります。
ネキリムシとは蛾の幼虫で日中は土の中に潜んでいて夜になると出てきて苗の根元から食いちぎられます。朝畑の様子を見に行き苗が切られたかのように倒れていたらネキリムシに食いちぎられている可能性があります。
この被害に遭うとせっかく植え付けした苗はもう復活することは出来なく欠株してしまいます。
予備の苗があれば良いのですが後から植え付けする苗は他の苗との成長の差が出来て管理しづらくなります。特に受粉のタイミングがずれると歯抜けのとうもろこしが出来やすくなります。
何とかならないの?
苗を植え付けする前に農薬を使うと被害を
抑える事ができるよ。
農薬を使用するのは個人の判断によります。使用する農薬はネキリベイトという顆粒タイプの薬を植え付けする穴に散布するだけです。使用方法を守り適切な量をまいてくださいね。
もしすでに植え付けしてしまった場合は株元に散布しても大丈夫です。
苗を植え付けたらやる事(支柱)
苗を植え付けたばかりまたは畑に直まきした苗が葉が4,5枚になってきたらやっておいた方が良いことがあります。
それは支柱を立て麻ひもなどで苗と支柱を結ぶ誘引をする事です。
なぜ誘引をするのかというととうもろこしの苗はどんどん大きくなっていきます。背丈が大きくなると強風が吹いて苗が倒伏してしまう被害に遭うことがあります。
倒伏してしまっても初期段階で雄穂、雌穂が出てくるまでは成長してくれます。
斜めになっている、またはほぼ倒伏してしまっている状態で無理に直そうとしないほうが良いです。無理に直そうとして茎を折ってしまう可能性があります。そのままでも成長はしてくれますがうまく受粉ができない場合があります。
強風で苗が倒れてしまわないように支柱を立て誘引しておきましょう。
支柱を立て誘引しておくと強風対策になりますし、管理もしやすくなりますよ。
人工授粉のタイミングとポイント
雄穂が出て雌穂が出てきたら大切なことがあります。
雄穂に花粉が出来て雌穂のひげの部分に受粉することが大事です。とうもろこしは自然の風で受粉ができますがうまく受粉出来ないと歯抜けになったり先端の方まで果実ができなかったりします。
しかし家庭菜園ではそんなに株の数が多くはないと思うので確実に受粉させたいところです。
そこで大事なのが人工授粉です。
やり方は雌穂のひげが出ている事を確認、雄穂に花粉が出てきたのを確認したら2本分の雄穂を切り取り2本分の雌穂のひげに振りかけるようにパタパタします。後は残りの分も同じことをします。
雄穂を切っちゃて大丈夫なの?
雌穂のひげが出ている事を確認、雄穂に花粉が出てきたのを確認して
良いタイミングなら大丈夫だよ。
人工授粉ができたらもう雄穂はいらないよ
とうもろこしの天敵であるアワノメイガの発生前で人工授粉ができれば被害を抑制できる効果もあるので雄穂は切り落としておくとよいです。
1株に1つの果実を育てる
とうもろこしを育てていく過程で雌穂は2,3本出てきます。この中で一番上に出来ている雌穂だけを育ててその下に出来る雌穂はひげが出てきて15cm前後で摘果します。そうするとその残した雌穂は大きく育っていきます。
摘果した雌穂はヤングコーンとして食べられるよ
採れたてヤングコーンは甘くておいしいね!
摘果しなくてもとうもろこしは成長していきますが思ったほどには大きくならないことがあります。摘果することで残した雌穂に栄養が集中してまわり大きく育てられます。
1株に1つの果実を育てる方をおすすめです。
まとめ
ここまでとうもろこし栽培でこれをやると失敗しないポイントを5つ紹介してきました。
とうもろこし栽培は人によって栽培スタイルが違うので絶対にこれってわけではないです。
私がとうもろこし栽培をしてきてこのやり方は良かったなと思うことを紹介してますので参考になればと思います。
とうもろこし栽培の基本情報や育て方を紹介しています。こちらもぜひ読んでみて下さいね。
こちらの記事は春夏野菜のおすすめを紹介してます。
コメント