家庭菜園で人気のあるじゃがいもは根菜類になります。春植えと秋植えの年2回植え付けることが出来ます。
初心者の方でも育てやすく収穫する時もちゃんと育っているかなとドキドキワクワクしながら楽しむことが出来ます。
じゃがいもは種、苗が売られているわけではなくホームセンターで種いもとして販売しています。ここで注意する事はスーパーで売られている食用のじゃがいもを植えないようにしてください。
種いもは病気、ウィルスの検査をして問題ないものを販売しています。
春じゃがいもは地域によりますが2月下旬から秋じゃがいもは8月下旬から種いもを植え付けします。じゃがいもの種いもは40g~50gの小ぶりなものはそのまま植え付けしましょう。大きいサイズはカットします。
栽培方法はプランター栽培、露地栽培どちらでも栽培出来ます。
じゃがいもは短期保存タイプから長期保存タイプまでいろいろな品種があるので用途に合わせて選んでくださいね。スペースが広くとれる所でしたらいろいろな品種を育ててみるのもいいですね。
この記事で分かることはじゃがいもの基本情報、栽培時期、主な品種、育て方、連作障害、後作におすすめの野菜が分かります。栽培のポイントもわかりやすく説明しています。
家庭菜園で初心者におすすめのじゃがいもの育て方・栽培方法
基本情報
品名 | じゃがいも |
分類 | なす科 |
発芽地温 | 15℃~20℃ |
生育温度 | 15℃~25℃ |
土壌酸度 | ph5.0~5.5 |
連作期間 | 2,3年あける |
病害虫 | テントウムシダマシ、アブラムシ、そうか病など |
植え付け時期 | 寒冷地 4月上旬~5月上旬(春植え) 中間地 2月下旬~4月上旬(春植え)、8月下旬~9月上旬(秋植え) 暖地 2月中旬~4月上旬(春植え)、9月上旬~9月中旬(秋植え) |
栽培カレンダー
付け 種いもの植え付け 収穫
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |||||||||||||||||||||||||
寒冷地 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中間地 | 春植え | 秋植え | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
暖地 | 春植え | 秋植え |
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じゃがいもの主な品種
- アンデスレッド
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外皮が赤色で中身が黄色の特徴のある品種です。ホクホクした食感だが煮崩れしやすいのでコロッケ、ポテトサラダなどに向いています。
短期保存タイプです。
- デジマ
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丸みのある外観がきれいな品種です。多少の煮崩れがあるけどカレー、肉じゃがなどの煮物やコロッケなどにも使えます。
短期保存タイプです。
- メークイン
-
細身の楕円形をしていています。ねっとりした食感で煮崩れしにくいのでカレー、シチュー、肉じゃがなどの煮物に向いています。
中期保存タイプです。
ホームセンターでよく販売されていて初心者におすすめの品種です。
- キタアカリ
-
丸みがあり男爵よりごつごつ感はない形をしています。粉吹きいも、じゃがバターポテトサラダに向いています。
ホームセンターでよく販売されていて初心者におすすめの品種です。
中期保存タイプです。
- 男爵
-
丸みがありごつごつした形をしています。ホクホクした食感でコロッケやポテトサラダなどに向いています。じゃがバターにしてもおいしかったですよ。
ホームセンターでよく販売されていて初心者におすすめの品種です。
長期保存に向いています。
- 十勝こがね
-
細身で楕円形の形をしています。ホクホクした食感で煮崩れはしにくいのでカレー、シチュー、スープなどに向いています。
長期保存タイプです。
種いもの選び方のポイントは?
どれを選んでいいか分からないよ…
品種によって特徴があり向いている料理があって、
保存できる期間もそれぞれ違うよ。
品種によって向いてる料理があるのね
うちはカレーが多いからメークインがいいかな
じゃがいもの育て方の流れ
- 畝の作り方
- 種いもを植え付けする
- 間引きをする
- 肥料を与える
- 収穫する
ポイントは植え付け前に芽出し作業をしておくことです。
種いもの芽出しって何?
種いもの芽出しとは植え付けする前に種いもを日光に当てあらかじめ芽を出しておくことだよ。
2,3週間かかるので植え付けする日を考慮して早めに芽出しをしよう。
種いもの芽出し作業
10℃~20℃の暖かい環境で雨が当たらない場所で芽出しをしてください。
種いもは新聞紙などの上に重ならないように並べてください。雨がかからない所でしたら良いのですがかかる場所でしたら移動しやすいようにケースに入れて並べるといいですよ。
芽出し後、40g~50gの小ぶりな種いもはそのまま植え付けしても大丈夫です。大きい種いもはカットします。
カットした種いもは風通しの良いところでカットした面をよく乾燥させます。2,3日後に植え付けします。時間がない場合は草木灰をカットした面にまんべんなくつけ半日ほど乾かしてから植え付けします。
バケツなどに草木灰を入れカットした面を下にしてまんべんなく付けます。
すぐに植え付けをすることも可能みたいですが、半日ほど日陰で乾燥させています。
じゃがいもは弱酸性の土を好みますので土作りの段階でph5.0~5.5で酸度調整しましょう。
アルカリ性でph6.0以上の場合は苦土石灰は蒔かないで大丈夫です。
畝の幅は70cm~80cmで畝高は5cmで作りましょう。
種いもの準備段階では種いもの芽出しをしておきましょう。
畝の中央に平鍬の幅で15cmの溝を掘っていきます。
そこに30cm間隔で種いもを置いていきます。芽が出ている部分を上に向けて置いてください。
種いもと種いもの間に堆肥2握り、化成肥料1握り弱位を置きます。
種いもに化成肥料が付かないように土を被せます。
まだ気温は低い時期なので不織布を掛けた方が霜が降りるのを防げます。保温効果もあります。
更に防虫ネットを掛けて冷気から守ります。
とても使いやすくておすすめです。在庫が希少なのでこまめにチェックしてください。
じゃがいもの植え付けの後は要注意!この記事もチェックしましょう。
植え付けから3,4週間くらいで芽が地上部分に出てきます。芽が15cm位になったら芽かきをします。芽かきは元気のいい芽を3,4本残して芽を引き抜きます。この時に種いもを一緒に抜かないように残す芽の地表面をしっかり押さえて抜きましょう。心配でしたらはさみでカットしましょう。
この芽かきの時に1回目の追肥をします。1株の周りに30g/㎡を蒔きます。
周りから土を集め株元に土寄せをします。しっかり土寄せして押さえましょう。強風で株が倒伏してしまうと一気に枯れだすので注意しましょう。
蕾が出て花が咲き始めたら2回目の追肥をします。土の中でいもが大きくなり始めています。
1株の周りに30g/㎡を蒔きます。さらに土を寄せ集めて盛っていきます。いもが地表に出ないようにしっかり土寄せましょう。
新しいじゃがいもは種いもより上に出来るので土寄せが大事です。芽かきの後(1回目)、花が咲いた頃(2回目)に土寄せを忘れないようにしましょう。
収穫のタイミングは葉が黄色くなり地表に倒れていたら収穫です!それと天気の良い日が2日位続いてる日にしましょう。
株を引き抜き土の中を手で掘るかスコップなどで静かに掘っていきましょう。
土の中にじゃがいもが残らないようにしっかり見てくださいね。残っていると土の中で腐敗して後作に影響が出てしまう可能性があります。
収穫したじゃがいもは土がついたままで半日蔭の風通しの良い場所で半日ほど乾かしてください。
表面が乾いたら土を払い落とし網ザルか段ボール箱に入れて日の当たらない場所で保存しましょう。
プランターでじゃがいもを育てる流れ
- プランターを用意する
- 種いもを植え付ける
- 防虫ネットを掛ける
- 芽かきをして培養土を足す
- 収穫する
大きめのプランターに培養土を3分の2まで入れ深さ5cmくらいの溝に種いもを植え付けます。土を5cmくらいかぶせて軽く手のひらで押さえつけます。
増土するので最初にフチまで入れないようにしてください。
新しいじゃがいもは種いもより上に出来ます。
種いもを20cm間隔で置いています。間隔が狭いので育てる芽は1,2本にします。
土を5cm被せ不織布をプランターの中に掛けます。
培養土を使用する時はこの段階では化成肥料、堆肥を入れないでください。
更に防虫ネットを掛けて冷気から守ります。
芽が出てきたら中の不織布は外しましょう。
植え付けから3,4週間くらいで芽が地上部分に出てきます。芽が15cm位になったら芽かきをします。芽かきは1株につき芽を1,2本残し栽培していきます。この時に種いもを一緒に抜かないように残す芽の地表面をしっかり押さえて抜きましょう。心配でしたらはさみでカットしましょう。でかいプランターに1株栽培でしたら2,3本残しで栽培します。
そのあとに培養土を5cmくらい足します。肥料入りの培養土でしたら追肥はしません。
花が咲いた頃に2回目の培養土を足します。プランターのフチより少し下まで足しましょう。
収穫のタイミングは葉が黄色くなり地表に倒れていたら収穫です!それと天気の良い日が2日位続いてる日にしましょう。
株を引き抜き土の中を手で掘るかスコップなどで静かに掘っていきましょう。
土の中にじゃがいもが残らないようにしっかり見てくださいね。残っていると土の中で腐敗して後作に影響が出てしまう可能性があります。
収穫したじゃがいもは土がついたままで半日蔭の風通しの良い場所で半日ほど乾かしてください。
表面が乾いたら土を払い落とし網ザルか段ボール箱に入れて日の当たらない場所で保存しましょう。
じゃがいもの連作障害
じゃがいもはナス科です。じゃがいもを育てた畝は2,3年は同じナス科を育てることはやめましょう。
同じナス科を連作すると病害虫が増加してしまうことがあります。じゃがいもに発生する病原菌、害虫が毎回蓄積していくようなイメージです。そこに違う科目を栽培する事でリスクを減らすことが出来ます。
家庭菜園でスペースにあまり余裕がない場合は2,3年もじゃがいもを育てられないのはきついですよね。そういう場合はプランター栽培でローテーションすると春植え、秋植えを別々の場所で栽培できます。
大きめのプランター鉢底ネット付きと専用の支柱と防虫ネットです。おすすめです。
じゃがいもの後作におすすめの野菜
じゃがいもは根菜類です。根菜類の後作には葉菜類がいいと言われています。
栽培する順番とかポイントがあるの?
生育不良を防ぐポイントがあって根菜類
葉菜類 果菜類という順番で栽培していくと良いみたいだよじゃがいもは根菜類だから次は葉菜類がいいのね
例えば小松菜、枝豆、ネギ、キャベツなどです。秋冬野菜が控えているので1,2か月で収穫できる小松菜、枝豆がおすすめです。
おすすめは小松菜です。
絶対にそうしなければならないというわけではないので参考程度にしてください。
してはいけないのは同じ科目を連続で同じ場所で栽培する事です。
秋冬野菜のために少し畑を休ませておくのもいいですよ。
まとめ
- 春じゃがいも、秋じゃがいもの年2回栽培する事が出来ます。
- ホームセンター、種苗店で種いもを購入して植え付けする事が大事です。
- 品種選びでは短期保存タイプから長期保存タイプまであり料理に合った品種を選びましょう。
- 栽培管理では土寄せをしっかりすることが大事です。
家庭菜園でじゃがいも栽培はとても楽しいです。収穫するまでちゃんと育っているかなとドキドキしたりワクワクします。
また自分で育てた新鮮なじゃがいもを調理して楽しむことも出来ます。
露地栽培でもプランター栽培でもじゃがいもは立派に育ってくれます。
ぜひ、いろいろな品種栽培にチャレンジしてみてくださいね。
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