キャベツはいろいろな料理に使われるので家庭菜園では人気があります。春と秋で栽培できますが秋栽培がおすすめです。
キャベツは主に結球種で葉がどんどん丸く包み込むように育っていきます。苗の植える時期を間違えなければうまく結球してくれるでしょう。
最初は苗を購入して栽培することをおすすめします。種から育ててうまく育たずに植えるタイミングを逃してしまう可能性があります。
家庭菜園でおすすめのキャベツの育て方・栽培方法
基本情報
品名 | 白菜 |
分類 | アブラナ科 |
発芽地温 | 15℃~20℃ |
生育温度 | 15℃~25℃ |
土壌酸度 | ph6.0~6.5 |
連作障害 | 2,3年あける |
病害虫 | アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシなど。萎黄病 |
植え付け時期 | 寒冷地 4月中旬~5月上旬 中間地 3月中旬~4月中旬(春植え)、8月中旬~9月中旬(秋植え) 暖地 3月上旬~4月中旬(春植え)、8月下旬~9月下旬(秋植え) |
栽培カレンダー
付け 苗の植え付け 収穫
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |||||||||||||||||||||||||
寒冷地 | 春まき | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
中間地 | 春まき | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
秋まき | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
暖地 | 春まき | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
秋まき |
キャベツの育て方の流れ
- 畝の作り方
- マルチシートを張る
- 苗を定植する(ここでは苗を購入した場合で紹介しています。)
- 肥料を与える
- 収穫する
土壌酸度ph6.0~6.5で調整します。土作りで必要に応じて苦土石灰100g~150g/㎡蒔き30cmくらいまでよく耕します。苗を植え付ける1週間前までに堆肥3ℓ/㎡、化成肥料100g/㎡を混ぜ耕します。
マルチシートを張ったらU字ピンで固定しマルチシートの周りは土を被せれば風のバタつきを防ぐことができます。
株間45cmでマルチシートに穴をあける。はさみでも切れますがマルチを張った後では刃を傷つけてしまいます。マルチ専用穴あけ器があると楽ですよ。
マルチシートに穴を開けるのは大変だよ
マルチシートには最初から穴が開いているものやミシン目が付いていて好きな場所を切り離すだけの簡単な物もあるよ。
苗を定植する時はあらかじめ苗をポッドのままバケツなどに入れ水に浸してください。そうすることによって定植したときに根が活着しやすくなります。
ポッドから苗を取り出すときは片手でポッドを持ちもう片方の手の人差し指と中指の間を苗の根元に添えます。ポッドを逆さまにすると同時に添えてる手も返します。しっかり苗を支えたらポッドを苗から抜きます。
抜けない時はポッドの底の穴に指を入れ土を押し出します。
植え付けしてから2週間したら1回目の追肥をします。
5gくらいの化成肥料を株の周りにパラパラと蒔きます。追肥したら中耕(株間の固まった土を軽く耕すこと)します。
その後は2週間に1回追肥をしていきましょう。
出来る限り害虫のチェック、黄色く枯れてきた下葉は取り除きましょう。
株元の風通しを良くしておくのも病気になりにくい対策になりますよ。
葉が結球し始めるとどんどん株が大きくなっていきます。
収穫のタイミングは株の頭を押してみて中身が詰まっていたら収穫です。スカスカだったらまだ様子を見ましょう。
収穫用ナイフがあると楽ですよ。
もしいつまでも結球しなかったらその先も結球することはないかと思います。少し葉が固いけど食べれなくはないので汁物にして食べてみてください。
収穫用ナイフがあると楽ですよ。
キャベツは虫被害がとても多いです。アブラムシ、アオムシは特に多く毎日こまめにチェックしないといつの間にか被害に遭っています。毎日チェック出来ればいいのですがなかなか時間が取れないことはありますよね。
家庭菜園ですとたくさん栽培できないので病害虫の被害に遭うと大打撃です。ひどいと収穫出来ないこともあります。
時間がなくなかなか畑をチェックできない方は農薬に頼るのも良いかと思います。病害虫の被害を最小限に抑える事はできますので気にならないようでしたら使ってみて下さい。
私はなるべく農薬を使用しないで栽培したいのですが、せっかく育てた野菜が病気や害虫の被害で収穫出来ないのは悲しいので使用することもあります。
自然由来の天然成分で作られている特定農薬というものもあり農薬が気になる方はこちらを使ってみてもいいと思いますよ。
無農薬にチャレンジするのも大事な事だと思いますので私も少しずつチャレンジしていきます。
キャベツの連作障害
まず連作障害とは同じ場所で同じ科目の野菜を連続で栽培すると土壌や野菜に悪い影響が出てしまう可能性がある事です。
土壌中の成分バランスが偏り野菜に悪影響を与える害虫、野菜の成長に悪影響が出る病気が増えてきます。
連作障害の影響を抑えるために輪作することを心がけましょう。後作する野菜の科目を別の物にするか、または同じ科目の野菜を育てたい場合は別の場所で育てるようにしましょう。
キャベツはアブラナ科の野菜です。同じアブラナ科の野菜を同じ場所で育てると連作障害が出やすくなります。2,3年は同じ場所でアブラナ科の野菜を育てるのはやめましょう。
キャベツの連作障害で萎黄病というアブラナ科の野菜に出る病気があります。症状は葉が黄色く変色して進行していくと枯れてしまう病気のようです。この病気は土壌中に菌が増殖して発生するみたいなので連作はなるべくしないほうがいいですね。
大切に育てているのに病気になっちゃうのは
嫌だなぁ
そうだね。連作はやらないように意識することが大事だよ。
スペースがない場合はプランターで栽培する野菜を増やせば輪作しやすいね
キャベツの後作におすすめの野菜
キャベツの後作にできる野菜はナス科のじゃがいも、ナス、トマト、ピーマン、シシトウ、トウガラシ。セリ科のにんじん。マメ科のえだまめなどです。
キャベツはアブラナ科の野菜です。アブラナ科の野菜といえば白菜、ブロッコリー、小松菜、チンゲン菜、大根などで主に秋冬野菜で栽培する事が多いです。
おすすめはじゃがいもです・・・が
キャベツの後作にじゃがいもは良くないと見かけることがありますが逆におすすめ野菜としている事もありました。
なので色々と調べてみました。
キャベツだけではないみたいでアブラナ科の野菜で株の根元が軟腐病にかかっている可能性があり、そのあとに
じゃがいもなどの根菜類を栽培すると病気が発生しやすくなってしまうという事でした。
これは可能性の問題であって栽培していた野菜に何も病気の症状がなかったらそのあとにじゃがいもを栽培しても問題はないと思います。
実際に私の菜園では白菜の後にじゃがいもを栽培していましたが何にも病気にかかっていませんでした。
しかしキャベツだけではなくどの野菜にも言えますが前作に何らかの病気が出ていた、または出ていた可能性があるのならばやめた方が安全です。土壌消毒などの対処をしてから栽培する事をお勧めします。
キャベツの種を秋にまいたら12月位には収穫出来ます。なのでその後にはじゃがいも(春じゃがいも)がおすすめです。春じゃがいもの種いもが1月中旬位から販売されてくるので芽出しなどの準備でちょうどよく栽培出来ます。
まとめ
キャベツは春夏野菜と秋冬野菜で栽培出来ます。
プランターで栽培する事も出来ますが球の小さいミニ品種を選ぶといいですよ。
いろいろな料理に使えて家庭菜園では人気があります。結球タイプで少し栽培管理が難しいですがぜひチャレンジしてみてくださいね。
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